不登校」の理由がわからないことで追い込まれていく先生

おはようございます。

代表の福田です。
休みを満喫されましたか。
さて、昨日は「登園・登校しぶり」について書きました。
夏休み明けで行事が立て込むこの時期は「不登校」が増えますね。
【理由がわからないけど学校に行きたくない】
「何か理由はわからないけど」、学校に行けない。
子ども自身も理由がわからない。
ご家族も心当たりがない。
強いて言えば、幼児期から人見知りが強かったとか、入園や進級時に慣れにくかったということがあった…
子どもに今日は学校に行けるかと聞くと、
理由はわからないけど どうしても「イヤ」
と言う。
この理由はわからないけど、というのが実に厄介で周りを困惑させます。
【「不登校」の理由がわからないことで追い込まれる先生】
何が厄介って、周りの大人はこう考えるからです。
「理由がわからないなんてことがあるのか?」
「理由もないのに、どうしてもイヤ、ってなぜ思えるのか?」
もっともな見解です。
私もそう思います。
そう考えた結果、こんなふうにご家族や先生方に誤解されることがあるかもしれません。
「ただのわがままなのではないか」
「怠惰なだけ。このままでは怠惰な状態で安定化してしまう。」
「こんなに行事について説明しているのになぜ参加しないのか。」
「友達も心配している手紙を書いてくれて、誰も本人をからかう友達がいないのになぜ。」
「不登校になる原因はないのだから、本人次第!
     気持ちが変わりさえすれば大丈夫!」
これらの半分は間違っていない、その通りだと私も思います。
この状態が続くと、これが固定化してしまう可能性があること。
行事の説明をして見通しを持たせること、それは必要でご家族も子どももほしい情報です。
クラスメートに手紙を書かせたり、休みの続く友達に対する気持ちを扱う、一緒に考える、整える、学級運営としては大事なことを先生はされています。
また、先生は受け持ちの子どもたちに、「◯◯さんはどうしたの?」、「なんで休んでいるの?」と聞かれますから、それへの対応も見えないところでなさってくださっています。
日々のこうしたクラスのトリートメントをしつつ、不登校のお子さんのご家庭に電話や家庭訪問をなさっています。
生徒指導主事の先生や管理職の先生に聞かれて、状況を説明することも当然出てきます。
不登校のお子さんに多くの時間をあてる中で、
どうして不登校になるのか理由がわからない!?
周囲からは対応を求められますが、
原因もわからないのに対応を考えろなんて…
とりあえず、家庭訪問、電話連絡。
しかし、行けば子どもに会えない…
しかもこの状況を管理職に報告しなければならないという惨めさ。
若手の先生だとダメージが大きいものです。
周りの先生方に慰められても、自分を責めてしまう先生がいます。
何か先生に要因があったとしても、人は失敗して成長するもの。
何か自分が責められていると感じる不安な状況(安全ではない状況)では、だれでも建設的に物事を考え行動することは難しくなります。
【不登校の理由が一部でもわかれば】
ご家庭のこと、自律神経系のこと、さまざまな理由が考えられますが、原始反射の理解があれば、その仕組みがわかったりサポートの手がかりになります。
先生にとって、現状が整理でき理解可能になり、見通しが持てるでしょう。
また、ご家庭でお子さんが王様のように振舞って、ご家族が困っていることもあります。
時にお子さんが自責の念や不全感などから暴力を振るうこともあります。
そんな時に、恐怖麻痺反射やモロー反射の理解があれば、何をすればいいか、何をしないほうがいいか、その理由もわかるので手立てが見つかりやすいです。
なぜ不登校なのか?
理由がわからない!
から、わかる不登校になることで
私たちは混沌の中にいるのではなく、
どこにいるのか
どこへ向かえばいいのか
がわかります。
本人を責めたり
ご家族を責めたり
先生を責めたり
そういうことをしなくて済むようになるでしょう。
誰も必要以上に傷つかなくて済むように。
原始反射について理解が広がるといいなと願っています。
今日もどうぞ良い一日を✨
代表理事 福田あかり

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